こちらは↓の話の続編です。
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「あっ!あぁ・・・!!はぁ・・・っ・・・そこ・・・っダメ・・・!!」
「嘘・・・つけよ・・・っ・・・。くっ・・・!」
「ダメだって・・・あぁ!イ・・・イク・・・!い・・・く!」
「・・・・・う・・・んっ!・・・ぁぁっ」

正面から抱き合ったまま、ぶるっと震える身体を押し付けあう。
「ば・・・か・・・・。だから・・・ハァッ・・・・ダメって・・・ハァッ・・・」
すっかり快楽を吐き出しきると、ゴツイ骨組みの腿の上にのったまま、
松浦は恨みがましく零した。
「いいじゃねえか・・・。気持ち・・・良かったんだろ・・・?」
始まってからまだ10分と経っていない。
もっと長く楽しみたかったのに。
とは流石に口には出来ず、息を整えながらジロっと睨んでやるのが精一杯だった。
「本当に・・・単純な奴だ・・・」
言いたい事はわかっているらしい。
紅潮した頬のままニヤっと笑うと、いたずらっぽい声で
「もっと意地悪くされたいのか?」
とストレートに返された。
「・・・もういい!」
夢の中だからか、吐き出したはずの液は姿がない。
汗ばんだ身体を離し、不貞腐れて赤くなった顔を見られないように、
横に倒れるように寝転がる。
拗ねた自分を追うように、大きな手が髪を撫でてくるのがいつもの・・・
・・・・。
・・・ん・・・?
いつもなら、ココで手が・・・。
そっと振り向くと、さっきの笑顔とは違う、静かな目で前をじっと見つめていた。
「・・・どうした?」
「え?ああ・・・」
何かあっただろうか。さっきの会話を反芻してみるが、特に変わったことは話していない。
「あのさ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐伯さんにさ・・・」
唐突に出てきた名前に、2、3秒脳がフル回転する。
「?ああ・・・」
「ドール、作ってくれないか・・・?」
「・・・」
「急に、訳わかんないよな。ごめん。・・・でも、真剣に考えたことだ」
「理由・・・」
「・・・・・・・・・ああ・・・」
寝そべったまま、じっと目を見つめると気まずそうに逸らされた。
・・・嫌な感じがする。
胸の奥にコウモリが飛び回る洞窟があるかのように、
がざがざと騒がしくて。
あの日、ドールを置いて出かけた帰り道と同じざわめき。
戻った時、どこにも姿がなかったあの日。
黙り込んで言葉を捜す憲二の手を、無意識に掴んでいた。
「理由・・・言えよ!」
「ちょ、ちょっと待て!そんな・・・なんで怒ってるんだ?」
慌てた顔を見て、少し気持ちが怯む。
「・・・怒ってない。ただ、お前が急にこんな突拍子もないことをいう時は」
「?」
「黙って何かしていて、どうしようもなくなってから、という事だけは知っている」
「!」
「心配かけないように・・・なんて理由なのもな」
「・・・・・」
図星過ぎるのか、言葉が出ないらしい。
「何しでかした?」
「ドー・・・ル・・・」
松浦からの申し出に、克哉はぽかんとして、電池が切れたように動きを止めた。
「もう佐伯さんに贈るドールの構想は、出来上がっているんです」
「そう・・・なんですか?」
「ええ。もちろんご希望があるのでしたら、それを最優先して作ります」
「希望・・・」
そういうと、しばらく間があってから急に何かを押し殺したような、
無表情になり・・・。
「・・・・」
熱そうな耳と頬をもてあますように、横を見てからチラチラと視線を彷徨わせた。
「何か・・・ありましたか?」
「いいえっ! あの・・・・お任せ・・・します」
出されたお茶を飲み、少し世間話をしながら彼を観察する。
物静かな空気を連れて、一瞬は地味そうだが・・・。
その皮の下に押し込んだ何か。
憲二をあんなに心配させる危うさを見極めたくて、掴みたくて。
でも結局、何も掴めないまま、日差しの色は赤味を増していくばかりだった。
駅まで送るという彼をなんとか押し留めて、1人慣れない道を歩く。
妄想ばかりが膨らみ、佐伯さんの顔を見て居るのが辛かった。
ホームに滑り込んできた電車が、乱暴に空気を掻き乱し髪を散らしていく。
軽く指で整ええながら、程よく空いている車内に踏み込んだ。
「ふう・・・」
日帰りは少々疲れるが、ドールと離れて一泊する気はどうしても起きないから
仕方が無い。
(急に言われて、戸惑った表情をしていたな・・・)
さっきあったばかりの恩人の顔。コチラの申し出に面食らっていたけれど
全く否定する訳でもない。
見て気に入らなければ一般の市場に流す、という事と、これから全面的に
手入れなども無償で行なうといわれては、断る理由も特に無いのかもしれないが。
電子音とともにドアが閉まり、ゆっくりと四角い箱は動きだす。
大きな窓の向こうでは、夕日に照らされた雑居ビルが現れては消えていく。
全面にガラスを使った建物に夕日が反射し、眼から頭の奥まで一気に
光が差し込んできた。
(くっ・・・!)
眩しさに堪らず眼を閉じる。
「あの人は、俺じゃ救えない。あの人を癒すのは、俺じゃない」
光と暗闇の隙間に、愛しいドールの顔が浮かんだ。
「帰るときに、すっごい寂しそうで見てられなかったんだよ。
・・・たった2日だけど、とにかく、良くしてくれて・・・。
松浦にこうして逢えたのもあの人の優しさのおかげだし」
「・・・今日は呼び捨てに出来たんだな」
「茶化すなよ!いつもは(さん)つけたら怒るくせに。・・・えっと、だから・・・
とにかく、・・・感謝しきれないくらい、感謝してる人がさ、凄く寂しそうにしてたら
放っておけないだろ?だから気になってよ・・・」
「・・・会いに行った・・・?」
「・・・・ああ・・・でも・・・駄目・・・なんだ・・・。いくら俺が行っても、あの人の寂しさは
埋まらない。ていうか、余計に酷く・・・しちまったかも・・・」
(ふう・・・)
「なるほど」
それ以上は
聞けなかった。
1年も通って何をしていたのか。
・・・聞けなかった・・・。
拡がる妄想に、喉が・・・渇く。
(・・・!)
拳を握りしめた。
(全ては・・・俺が蒔いた種・・・。全て俺が・・・しっかり・・・己を律していたら・・・)
そうしたらアイツはボロボロになることもなかった。
こんな離れた土地で、拾われる事も無かった。
カーブで進行方向が変わったのを身体で感じ、眼を開けると日差しは壁に向いていた。
ガチャン ガタン・・ガタン・・・
車両がやや大きく揺れて、頭や肩がガクガクと揺れた時
頬に涙が伝って落ちた
続く
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「嘘・・・つけよ・・・っ・・・。くっ・・・!」
「ダメだって・・・あぁ!イ・・・イク・・・!い・・・く!」
「・・・・・う・・・んっ!・・・ぁぁっ」

正面から抱き合ったまま、ぶるっと震える身体を押し付けあう。
「ば・・・か・・・・。だから・・・ハァッ・・・・ダメって・・・ハァッ・・・」
すっかり快楽を吐き出しきると、ゴツイ骨組みの腿の上にのったまま、
松浦は恨みがましく零した。
「いいじゃねえか・・・。気持ち・・・良かったんだろ・・・?」
始まってからまだ10分と経っていない。
もっと長く楽しみたかったのに。
とは流石に口には出来ず、息を整えながらジロっと睨んでやるのが精一杯だった。
「本当に・・・単純な奴だ・・・」
言いたい事はわかっているらしい。
紅潮した頬のままニヤっと笑うと、いたずらっぽい声で
「もっと意地悪くされたいのか?」
とストレートに返された。
「・・・もういい!」
夢の中だからか、吐き出したはずの液は姿がない。
汗ばんだ身体を離し、不貞腐れて赤くなった顔を見られないように、
横に倒れるように寝転がる。
拗ねた自分を追うように、大きな手が髪を撫でてくるのがいつもの・・・
・・・・。
・・・ん・・・?
いつもなら、ココで手が・・・。
そっと振り向くと、さっきの笑顔とは違う、静かな目で前をじっと見つめていた。
「・・・どうした?」
「え?ああ・・・」
何かあっただろうか。さっきの会話を反芻してみるが、特に変わったことは話していない。
「あのさ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐伯さんにさ・・・」
唐突に出てきた名前に、2、3秒脳がフル回転する。
「?ああ・・・」
「ドール、作ってくれないか・・・?」
「・・・」
「急に、訳わかんないよな。ごめん。・・・でも、真剣に考えたことだ」
「理由・・・」
「・・・・・・・・・ああ・・・」
寝そべったまま、じっと目を見つめると気まずそうに逸らされた。
・・・嫌な感じがする。
胸の奥にコウモリが飛び回る洞窟があるかのように、
がざがざと騒がしくて。
あの日、ドールを置いて出かけた帰り道と同じざわめき。
戻った時、どこにも姿がなかったあの日。
黙り込んで言葉を捜す憲二の手を、無意識に掴んでいた。
「理由・・・言えよ!」
「ちょ、ちょっと待て!そんな・・・なんで怒ってるんだ?」
慌てた顔を見て、少し気持ちが怯む。
「・・・怒ってない。ただ、お前が急にこんな突拍子もないことをいう時は」
「?」
「黙って何かしていて、どうしようもなくなってから、という事だけは知っている」
「!」
「心配かけないように・・・なんて理由なのもな」
「・・・・・」
図星過ぎるのか、言葉が出ないらしい。
「何しでかした?」
「ドー・・・ル・・・」
松浦からの申し出に、克哉はぽかんとして、電池が切れたように動きを止めた。
「もう佐伯さんに贈るドールの構想は、出来上がっているんです」
「そう・・・なんですか?」
「ええ。もちろんご希望があるのでしたら、それを最優先して作ります」
「希望・・・」
そういうと、しばらく間があってから急に何かを押し殺したような、
無表情になり・・・。
「・・・・」
熱そうな耳と頬をもてあますように、横を見てからチラチラと視線を彷徨わせた。
「何か・・・ありましたか?」
「いいえっ! あの・・・・お任せ・・・します」
出されたお茶を飲み、少し世間話をしながら彼を観察する。
物静かな空気を連れて、一瞬は地味そうだが・・・。
その皮の下に押し込んだ何か。
憲二をあんなに心配させる危うさを見極めたくて、掴みたくて。
でも結局、何も掴めないまま、日差しの色は赤味を増していくばかりだった。
駅まで送るという彼をなんとか押し留めて、1人慣れない道を歩く。
妄想ばかりが膨らみ、佐伯さんの顔を見て居るのが辛かった。
ホームに滑り込んできた電車が、乱暴に空気を掻き乱し髪を散らしていく。
軽く指で整ええながら、程よく空いている車内に踏み込んだ。
「ふう・・・」
日帰りは少々疲れるが、ドールと離れて一泊する気はどうしても起きないから
仕方が無い。
(急に言われて、戸惑った表情をしていたな・・・)
さっきあったばかりの恩人の顔。コチラの申し出に面食らっていたけれど
全く否定する訳でもない。
見て気に入らなければ一般の市場に流す、という事と、これから全面的に
手入れなども無償で行なうといわれては、断る理由も特に無いのかもしれないが。
電子音とともにドアが閉まり、ゆっくりと四角い箱は動きだす。
大きな窓の向こうでは、夕日に照らされた雑居ビルが現れては消えていく。
全面にガラスを使った建物に夕日が反射し、眼から頭の奥まで一気に
光が差し込んできた。
(くっ・・・!)
眩しさに堪らず眼を閉じる。
「あの人は、俺じゃ救えない。あの人を癒すのは、俺じゃない」
光と暗闇の隙間に、愛しいドールの顔が浮かんだ。
「帰るときに、すっごい寂しそうで見てられなかったんだよ。
・・・たった2日だけど、とにかく、良くしてくれて・・・。
松浦にこうして逢えたのもあの人の優しさのおかげだし」
「・・・今日は呼び捨てに出来たんだな」
「茶化すなよ!いつもは(さん)つけたら怒るくせに。・・・えっと、だから・・・
とにかく、・・・感謝しきれないくらい、感謝してる人がさ、凄く寂しそうにしてたら
放っておけないだろ?だから気になってよ・・・」
「・・・会いに行った・・・?」
「・・・・ああ・・・でも・・・駄目・・・なんだ・・・。いくら俺が行っても、あの人の寂しさは
埋まらない。ていうか、余計に酷く・・・しちまったかも・・・」
(ふう・・・)
「なるほど」
それ以上は
聞けなかった。
1年も通って何をしていたのか。
・・・聞けなかった・・・。
拡がる妄想に、喉が・・・渇く。
(・・・!)
拳を握りしめた。
(全ては・・・俺が蒔いた種・・・。全て俺が・・・しっかり・・・己を律していたら・・・)
そうしたらアイツはボロボロになることもなかった。
こんな離れた土地で、拾われる事も無かった。
カーブで進行方向が変わったのを身体で感じ、眼を開けると日差しは壁に向いていた。
ガチャン ガタン・・ガタン・・・
車両がやや大きく揺れて、頭や肩がガクガクと揺れた時
頬に涙が伝って落ちた
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